今ふたたび、そばの味革命コラム

Column

真そばの味研究所

ワオー・宿根ソバが芽を出した・・・

急激に暖かくなりました・・・。

半世紀以上苦しめられている花粉症(当時は「花粉症」と言う言葉が無く「アレルギー性鼻炎」と診断され、クシャミで鼻血が出るために、血管を焼く手術が行われました)、今年は3月に入っても症状がなかったので、もしかしたら治った!?と喜んでいたのですが・・・、この暖かさで一気に来ました。
クシャミばかりか、いきなり目が痒くて堪らない・・・。
この蔓延防止期間中は、人目も気になり辛さ一入です。

でも、何かをしていないと収まらない性格の持ち主?、定休日の今日は・・・やっぱり畑に出ました。
草が伸び始めました。
先ずは防草シートの補修から・・・とやっていて目を移すと、あれ?もう出てる。
宿根ソバ(シャクチリソバ)」が芽を出しています。

残念ながら、この新芽は
降霜で腐るように枯れて行きます。

ソバは、14℃以上になって少しでも水分を感じると、一斉に発芽してきます。
が・しかし・・・ソバは、寒さと水に弱い特性があります。
せっかく発芽しましたが、未だ未だ最低気温が4℃以下(降霜気温)になる事もあるでしょう。
すると、これまた一斉に溶けるように腐ってしまいます。
それはさておき、「宿根ソバ」とは、どんなものでしょう?。
ソバは、「普通ソバ(赤花のソバも含む)」と「韃靼ソバ」とこの「宿根そば」の3種類ありますが、宿根ソバはどのソバより早く芽を出してきます。
が・花は、一番遅く咲きます。
ここら辺りでは、10月後半から11月に入ってからの開花で、もし収穫するなら最終と言う事になります。
名の通り、栄養分を根に蓄えます。
つまり、種も付けますが、根が冬を越し、新しい年を迎える多年草のソバです。
一般的なソバ・食用としている「普通ソバ(日本では白花)」と苦ソバと言われる「韃靼ソバ」が、「タデ科ソバ属の一年草」であるのに対し、この宿根ソバは「タデ科ソバ属の多年草」です。
但し、そばDa迷人の最初の栽培は種でしたし、帰化植物となった日本全土への拡散は実と推測されます。
実は、韃靼ソバと同じく、えぐ味が強いのでまず収穫される事はありません。
中国が原産で、明治時代に薬用効果を期待して研究用に持ち込まれたものが飛散して帰化植物化しました。
今芽を出した若葉には、えぐ味感が少ない事から、このソバは、実よりむしろ葉を食べるソバとなっています。
薬用としては、葉ばかりでなく、茎や根茎を飲用します。
そばDa迷人は、この宿根ソバが、この季節から晩秋迄葉をつけており、その葉も一回り以上大きい事から、そば屋の天ぷらにはこれが一番!と栽培を開始しましたが・・・天ぷらをやっておらず、観賞用だけとなっています。

また、天然コンニャク芋を摩り下ろして日本古来の方法でコンニャクを作る際も、黄金色に漉したソバの葉や茎を燃やした灰水(ソバ殻もでもOK)で固めて行きます。
使い方は色々あり、薬用効果が大いに期待される宿根ソバをご希望の方には、根っこを差し上げます。
どうぞ、ご自分で、好きなだけ掘り起こしてください。
種をご希望の方は。11月下旬か12月に・・・収穫にお出かけ下さい。

また、あと1か月(4月)そばの里深萱ふ~どの店舗周辺の畑に、もう降霜は無いと推測される時が来たら、花を見てもらう為だけのソバの種を蒔きます。

花見用のソバは、5月~7月中旬。
お楽しみ下さい。

なぜ収穫しない?との声を時々寄せていただきますが、そばDa迷人の信条は、話題性ではなく、美味しいそばが出来る素材に限定してそばを打っています。
そんな訳で、春や夏の季節のソバは、試してみましたが(坂祝産ばかりでなく全国の春ソバ・夏ソバを)満足できなかったためにこの季節の物は収穫せず、秋ソバの種を蒔く際の緑肥として漉き込みます。
春ソバの収穫を目的とするなら種は夏ソバ種となりますが、収穫を目的としないために、秋ソバの栽培時に出来る限り交配させないよう、秋に蒔くソバと同種の坂祝産ソバを蒔きます。
このソバも、実の付きが悪い為か、放置すれば、宿根ソバの様に秋の収穫期まで花を咲かせ続けるかも知れません。
否々・・・ソバは75日(蒔いてから収穫までの期間)と言われていますが、本来の寿命は14℃になったら発芽し、花は咲かせ続けて、降霜で枯れる植物であると思います。
昔々は農業機械は無く、少しでも開墾したい・・・と言う時代でした。
肥料吸収の良いソバ(痩せ地が良いのでは無く、痩せ地でも良い)は、開墾直後の作物に最適で、75日もあれば収穫も出来るので、次は輪作可能だったのです。
未だ未だソバの特性はあります。
いち早く発芽する普通ソバは、日陰を作って他の植物の生長抑制をしますし、根からいろんな物質を出し、アレロバシー(雑草抑制作用で「他感作用」と約されています)を行う事で顕著な植物です。
が・春に芽を出したソバのその効果(雑草抑制)は・・・やっぱり7月頃迄で、雑草混じりが目立って来ます。
この為、7月の後半には、種蒔き本番の準備のため草刈専用トラクターで刈込み・耕耘トラクターで漉き込みます。

草刈り専用トラクター・大活躍です。

花見用ソバの花の見ごろは・・・5月から7月中旬まででしょうか。
芝生広場のベンチで腰を掛けたりして・・・真白な花を楽しんでいただけたら幸せです。

中学生の孫が・・・パチリ・写してくれました。

さぁ~ソバ畑では、草との戦いが始まります。
顔晴りま~す。

そばDa迷人

夢とそばを楽しむ会

Meeting to enjoy dreams & soba

そばで日本を健康に!&日本を真の先進国に!と楽しい夢を見る会です。
会長さんや会計さん…お偉いさんは存在しません。いるのはそばの里深萱ふ~どのオヤジ・そばDa迷人が務める“用務員”さんだけ。
とにかく楽しい夢を描きましょう。