凄い事になりました・・・。
残念ながら、我が家の日本ミツバチが全滅です。
定休日の火曜日(2020/07/21)の朝のことでした。
このところの定休日は、新型コロナウイルス感染防止対策で、モーニングコーヒーも楽しまないで店に来ています。
着いた途端に、チャーボーが「ミツバチがなんやら変!。来てみて」と。
あれ?・あれ?・あれれ・・・???、我が家の蜜蜂は日本ミツバチで黒いはずなのに、黄色い蜂が何百羽、否何千匹も乱舞して居るではありませんか!。
突然・・・西洋ミツバチに襲われた日本ミツバチの巣。入り口を閉ざしましたが・・・襲撃は収まりません。
「あかん!、話に聞いた西洋ミツバチの襲撃や。Iさんに電話するわ!」。
Iさんの到着です。
「ごめん・ごめん。昨日、入り口をこれ(狭く)に換えるつもりでいたんだけど、凄い雷で今日に延期していた。入り口がこれやったら、こんな事にならんかったかも・・・」とIさんです。
それにしても・・・ミツバチの天敵はスズメバチだと聞いていたのですが、同類の西洋ミツバチだったとは・・・!?。
Iさんが持参して下さった虫取り網を8の字を書いて振り回し、飛び交う蜂の捕獲です。
1時間・2時間・・・黄色い軍隊の襲来は・・・止まるところを知りませんでした。
Iさんは「もう、ダメです。蜜は期待できませんが、女王が残っていたら助かるかもしれんので、持って行きます」と、巣箱を持ち運べる大きさに分解です。
10月には2回目の採蜜の予定だった巣です。
上部の箱を外すと・・・何と何と!、西洋ミツバチはてっぺんまで侵入しており、巣穴に体の大半を突っ込んで、せっせと集めた蜜を吸っているのです。
前回の採蜜時の巣です。ソバを含めた百花蜜でビッシリでした・・・。
それが・・・ほぼ全部の巣穴に。
満腹になった蜂が、ヨロヨロと飛び立ちます。
人間なら、初期の戦争時代?・食料を求めた侵略です・・・黄色い人種?、否ここでは白ではなく黄色い西洋が!、凄い光景でした。
ボクは・・・ミツバチの巣箱を置いてから4回・5カ所刺された経験から、スマホカメラは1回しか取り出せませんでしたが・・・Iさんは半ズボンに半袖・ネット帽子も無しで、カメラで記録を取りながらの作業です。
と言っても、手で蜂を直接触ってしまった為、少なくとも3カ所、刺されておられました。
ボクだと、真っ赤に腫れるてくるのに・・・Iさんの“スッピン(無防備)”での対処には、これまたビックリでした。
さてさて・・・今回の事件は、日本ミツバチの巣を置いてもらって1年が経った時でした。
ミツバチ飼育は楽しいですが、そば一筋・そば以外に興味を示さない!と決め込んでいるボクは、全てIさんにお願いしていました。
今回の事件は、そんな管理の不行き届きが原因でした。
巣が汚れていたのです。
巣が汚れてくると、巣虫が住み着き始め、増えて餌が足りなくなると、上がって巣を荒らしたので、蜜が垂れたようです。
その匂いに西洋ミツバチが気づき、襲撃に至ったと言う訳です。
花の蜜を集めるだけなら犠牲はありませんが、日本ミツバチも迎撃していました。
巣箱の下には、黒色の日本ミツバチと黄色の西洋ミツバチの死骸が大量に転がっていました。
多勢に無勢、かないっこありません。
そばを食べに来て下さったお客様に「ソバ畑に沢山ミツバチが来てるけど、その西洋ミツバチが襲ってきて終わっちゃうよ」と言われた事がありました。
梅雨の雨間に写した日本ミツバチ。恐らくこの蜂は・・・犠牲になったでしょう。
温和しい日本ミツバチは、他の巣箱を襲わないそうです。
1年間の日本ミツバチ飼育で、一杯の気づきと学びをもらいました。
自然界の凄さと、自然の営みから恩恵にあずかるには愛情かけた手入れ(快適環境維持)の必要性です。
採蜜を喜んだだけで、巣箱の手入れを怠った為、巣箱の掃除係・巣虫の数を必要以上に増やしてしまった事が西洋ミツバチの襲撃に関係したようです。
激減する日本ミツバチの天敵は・・・?。
今、世界中で、作物の増収を期待した農薬使用でミツバチの激減が言われています。
蜜蜂がいなくなったら食糧危機!と、蜜を集める働き蜂が全滅するネオニコチノイド系農薬の使用禁止を求める運動が盛り上がっています。
これらの農薬の不使用化!は、世界中で急がれていますが、日本では漸くミツバチと農薬の関係が研究され始めた段階でしょうか。
ミツバチの飼育には、県知事宛の届け出が必要ですが、稲の農薬の空中散布の季節になると、その計画書が届く様になりました。
2番目は、天敵・スズメバチでしょうか。
日本ミツバチは、オオスズメバチに狙われたら叶いませんが、黄色スズメバチ程度の大きさの蜂なら、集団で迎撃し巣を守ると聞いています。
日本ミツバチに限れば、2番目は、外来のダニ(アカリンダニ・体長0.1mm)が取り付く事だと言われています。
(西洋ミツバチは、このダニを振るい落してしまうようです)
何人もの日本ミツバチの養蜂経験者から「ダニで全滅した・・・」と聞きました。
今回の西洋ミツバチの襲撃の少し前ですが・・・、ここでも、日本ミツバチにつくダニに襲われました。
世界は今・・・新型コロナウイルスが猛威を振るい、生活様式が変わる!とまで言われています。
このダニに襲われた日本ミツバチは・・・巣から下に落ち、巣から離れる様に徘徊します。
本能的に、巣内にダニを蔓延させない!方法を選択(死に場探し)している様に映ります。
様子変化の連絡に駆けつけて下さったIさんは「何とか間に合った。これで大丈夫だと思います」と処置して下さいました。
この3点、注意していたのですが・・・同じミツバチ・西洋ミツバチの熊ならぬはちみつ襲撃には驚きました。
西洋ミツバチの襲撃が、一番の重要問題点だった!?と感じるようになった出来事です。
Iさん、今まで何かと・・・ありがとうございます。
貴重な経験に、心からお礼申し上げます。