今ふたたび、そばの味革命コラム

Column

真そばの味研究所

東京・そば研修(4日目~6日目)

新宿御苑前の富の蔵さんで昼食を終え、夕方まで、まだ時間があります。
今回の研修旅行、そば屋さん巡りが目的では無く、真そば流の後継移譲の方法探しに重点を置いています。
出発前に、協力が得られたら…、否、話だけでも聞いてもらえないだろうか?と、何軒かに、夢のような手紙を書いていました。
アポイントメントは取っていませんが、そこを訪問することにしました。

二つ目の食に関する専門学校は、渋谷区恵比寿にある「レコール バンタン キャリアカレッジ」さん。
着くと…この日は、キャリア生徒では無く、若者ばかりでした。
担当者と玄関立ち話で、資料を渡すと、「校長に伝えます…」と。
先ずは、敬意を表することは出来ました・かな?。
後は…いつか、坂祝(岐阜)で、校長先生の口で、真そば流の味を確かめることまで進んで欲しい…と願いながら次の訪問先の選定です。
この近くは…?。
恐れ多くも、天下のNHKを目指します。

天下のNHKは、やっぱり?・凄い!・セキュリティー

じゃ…ん、NHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」チーフプロデューサーさんを訪ねることにしました。
慣れないスマホのナビが、地下鉄とバスを乗り継いで…と。
バスは苦手、歩いても恵比寿から40分余とあったので、歩くことにしました。
残念、スマホナビがあっても…迷いに迷って2時間近くかかってしまい、真冬なのに汗びっしょりでNHK放送センターに到着です。
ところが…時代が変わりました?ね、受付や総合案内所が見当たりません。。
昼休憩の帰りでしょうか名札を吊した職員らしき人に「あの…いいですか?」や「玄関はどこに…」と尋ねても、全くの無視!、驚きの連続です。
半ば諦めで、手紙を書き、名刺とともに、やたら目立つ警備員さんに、資料を託すことにしました。
困った警備員さん、電話をして、窓口を紹介して下さいました。
たどり着き、名刺と手紙を渡そうとすると、「一切受け取れませんし、名刺もお預かりできません。担当者に訪問報告も出来ません」と。
ただただ…「手紙は郵便局に投函して、担当からの連絡を待って下さい」と。
既に、2回ほど手紙を書いているのですが、返事が無いから、誠意を見せなきゃ…と出向いたんですと言っても、応えは同じでした。
流石、天下のNHK、完璧なセキュリティー!と、この対応にはガッカリしました。
ボク等の元にも、陥れようとするメールや振り込め詐欺電話がある時代です。
ここまでのセキュリティーが必要な時代になってしまったのですね。
残念ですが、諦めるしかなさそうです。
元々一代限りを予定したそば屋のオヤジ、「真そば流で、日本を健康に!(健康寿命の延伸と耕作放棄地対策で食糧自給率改善)」の目標で、日本中のそばの味革命を夢に見ています。目標に向かって努力!、結果では無く、努力の数で満足せねば…と思うキッカケになりました。
時代の流れですね…、ここまでで足を運んだ自分を褒め、満足です。
NHKは諦めますが、未だ未だ・顔晴りま~す。

「そば屋応援歌(太野祺郎さん著・銀河書籍)」登場のそば屋さんが…

夜は…、東京の手打ちそば業界では、1~2の名声で最も予約が取りずらいと評判の神田の眠庵さん(千代田区神田須田町1-16-4)です。

ビルの谷間の…眠庵の玄関(奥が店舗)

今回の東京蕎麦研修は、11日間の予定で、国分寺のきぬたやさんと「そば屋応援歌」の著者・太野祺郎さん、日本蕎麦会議所の小松孝至さんの3人に、東京に行くのでよろしく…と連絡を取っていました。
太野さんは、「そば屋応援歌」と言う本の出版時に取材した時の名高いそば屋さんに声をかけて下さいました。
眠庵さんもその1軒です。
集まって下さったのは、江戸東京そばの会(そば屋開業を志す人のそば打ち教室開催)を併設する玄庵(葛飾区東立石3-24-8)の貝塚社長さん、ミシュランの連続ビブグルマンの一東庵(北区東十条2-16-10)・吉川さん、同じくミシュラン・ビブグルマンの菊谷(豊島区巣鴨4-14-15)の菊谷さんと、太野さんと会場の眠庵の柳澤さんです。
これに加えて…2日目に、きぬたやさんに連れて行ってもらった国分寺の潮さんが、お客様として1人で来られたではありませんか。
名高いが故に、全員(潮さんも)が、偶然の出会いに驚きです。
途中から、潮さんを交えて、蕎麦談義に花が咲きました。
柳澤さんは勿論、吉川さん、菊谷さん等は、潮さんを師匠格におき、学んでおられるとのことでした。
潮さんも含めて、全ての店が、太野さんの「そば屋応援歌」に登場するお店、良い店は、やっぱり繋がっているな~と感じました。
さて、眠庵さん、一見さんお断りの店ではありませんが、千代田区に有りながら、全くビルの谷間!の木造一軒家で、建替えは建築法上、出来そうもありません。
慣れた方だけがお客様?、初めてでは玄関にたどり着けそうもありません。
スマホのグーグル検索で付近をウロウロ…。
太野さんが早く着いていて、ボクらを見つけて下さいました。
店の内装は、柳澤さんがご自身でされたとか。
営業は、夜のみで、全て一人で切り盛りされます。
酒、つまみ、そば…ただただ感動です。
そば前の1品料理、豆腐は手作りで大豆の甘みが…美味しい!。
東京の、隠れ家中の隠れ家そば屋、益々人気を博すだろうなぁ…と感じました。
味も会話も堪能しました。
太野さん、素敵な方々…ありがとうございます。

 

5日目は…日本蕎麦会議所・会食・懇談会です。

日本蕎麦会議所は、蕎麦季刊誌「蕎麦春秋」を創刊された故四方洋さんが設立されたNPO法人です。
この会の特記すべき素晴らしいところは、ソバの生産者、製粉業者、そば屋、そばを愛する消費者、学識経験者や政治家…等全てのジャンルの人を対象として会員を募り、そば食の振興を図って日本を元気にして行こう…と言う団体なんです。
そばに関する団体は、沢山ありますが、法人設立に関する許認可の所轄行政窓口が異なっており、総合的な発展が期待出来ません。
日本で唯一、日本蕎麦会議所だけが、同一目標を掲げた事業の出来る団体です。
しかし、四方さん亡き後、昨年まで、全く活動停止していましたが、やっと新会長を選任し、再活動化しました。
今回は、その有志が集まった会食懇談会です。
会場は、この会の副会長・小松孝至さん(株式会社小松庵総本家社長)が新規に開店した銀座店(「小松庵総本家・銀座」中央区銀座5-7-61ilivビル14階)です。

小松さんの他の参加者は、会長の吉田修さん(自民党参与)、理事のほしひかるさん(江戸ソバリエ協会代表)、堀井良数さん(株式会社更科堀井・社長)、ソバリエの後藤雄一さん(EBIS FRY BAR代表)、同じくソバリエの飯高直樹さん(北池袋長寿庵代表)、同じくソバリエの坂本佳子さん、同じくソバリエの水梨由佳さん、小松庵の黒澤昌宏さんとそばDa迷人&チャーボーでした。

銀座の中心地に出来た小松庵さんの料理を満喫しながら、麺に関するそばの事ばかりで無く、そば全般について普及を図る事業を考えようと盛り上がりました。
日本蕎麦会議所の再活動化、大いなる期待がかかります。
常設ピアノのある部屋で、小松さんの奥様が、バイオリンで歓迎して下さいました。
14:30に終了し、銀ブラをして…千代田区の国際フォーラム内に移転(2003年。当初は1996年銀座にオープン)した相田光男美術館に行きました。
5日目は…これで終了です。
東京そば研修旅行の備忘録を先ず4日分、ホームページにアップです。

初体験・カルボナーラそば

6日目です。
昨日の「日本蕎麦会議所会食懇談会」で一緒したそば屋さんに行ってみよう…と思い立ち、行くことにしました。
更科堀井さんは行ったことがあるので、2軒、「北池袋長寿庵」さんは、夜のみの営業、先ず、昼の営業の「EBISU FRY BAR」さんに行くことにしました。
この店の本店は、兵庫県神戸市の有限会社ティー アンド ジー
「そばで世界を健康にしたい」をキャッチフレーズに、そばをもっと身近に食べて欲しい…と、押し出し式の機械製麺機を店内の見えるところにおき、「カルボナーラそば」等、手打ちそば屋には無いメニュー構成をされています。

押し出し機械製麺機で作られたそば・カルボナーラ

11:00に着くと…杉江店長が後藤社長と電話中。
先ずは、盛りそばとカルボナーラそばをオーダーを通し、製麺・茹で等を見せてもらいました。
機械製麺の盛りそばの感想です。
練りの作業は、木鉢ではありませんが、数人分づつ手作業で行うため、機械製麺特有の堅さを感じませんでした。
これなら、素材選定が良くなったら、後藤社長の言う100年の夢「そばで世界を健康にしたい」は、そう遠くなく実現するかもしれません。
カルボナーラそばは…温かい蕎麦なので…、やっぱり、麺が完全に伸びていました。
ここは、ビジネス街、12:00になると混み始めたので、次に向かうことにしました。
この日の行動、夕方の北池袋長寿庵さんに行くまで別々です。
チャーボーは、元気よく・一人で上野の東京国立近代美術館へ向かいました。

駅まで見送ったボクは…。
NHKの出来事に懲りず、dancyu編集長を表敬訪問することにしました。
千代田区平河町の森ビル13階にあるプレジデント社へ…。
着きました。
ここでも…エレベーター利用者は、みんな、胸に名札が…。
「すみません。このエレベーターは、外部訪問者が利用しても構いませんか」と尋ねました。
すると…。
「どこに行かれるのですか」と言いながら、会社名の一覧表が掲げてある場所に案内して、「セキュリティーがあるので、ここにある会社に行かれるなら、連絡を取られてからにして下さい」と。
プレジデント社に電話をすると…「編集長は不在だが、下に降りて行きます」と。
持参したお願いの手紙に、メッセージを記し、「編集長さんに、自分の口で、真そば流の味を試して欲しいと思い、先ずは私から伺わせていただきましたのでよろしく…」と託しました。
努力を重ね、何とか、最小限の目標達成です。
それにしても…東京は、変わったものです。
このセキュリティー状況、数年すれば、地方もそのようになるのでしょうね。
仕方ないか…振り込め詐欺の蔓延!の時代、安心・安全の確保!、嫌な時代になってきたものです。

次は…表敬訪問の継続です。
日本蕎麦会議所の会食懇談会に、「この期間、出張中で参加できない…」と連絡をもらっていた、会の監事で公認会計士の吉田さんを事務所に訪ねました。
事務所の方に、言付けのお願いをして、次は、いつもお世話になっている、蕎麦季刊誌「蕎麦春秋」編集部のリベラルタイム社へ。
記者の牧さんは不在、編集長(社長)の渡辺さんに面会のお願いしました。
昨年、休眠中の日本蕎麦会議所の再活動化のお願いをし、これが実ったことの礼を、合わせて行いました。
リベラルタイム社の社長で蕎麦春秋の2代目編集長の渡辺さんは、日本そば会議所の再活動化を喜び、今回のそばDa迷人の上京目的を尋ねて下さいました。
開発中の真そば流をどんな形で後継移譲しようか、その方法探しが最重点目標で、ホームペジも作成公開した旨を話すと、次回号で紹介掲載しましょう…と。
有り難いことです。
やっぱり、会って話をすると…意が伝わるものですね。
さぁ、後半も、顔晴りま~す。

出前・再開・北池袋長寿庵さん

一旦、ホテルに帰り、北池袋へ。
チャーボーは、美術館に行って、お土産も買い、ボクより遅くの帰還です。
単独行動に満足そうで、楽しかったらしく、一安心です。
合流して長寿庵さんを目指しました。
ここも、三代続く老舗です。
二代目までは、出前中心の機械製麺そば屋さんからの手打ちそば屋に転向されました。
ボクは…そば前を、チャーボーはトマトとカレーのつけ麺です。

初体験:トマトとカレーのつけ麺で~す。

夕食の時間帯で…忙しい合間を縫って客室に。
壁に飾ってあるサーフィン関係の物はご主人の趣味、「休日は夫婦別行動です…」と。
メニュー多さとボリューム感に驚きです。
しかも、出前も、スマホを利用した瞬時の宅配を開始されたとかで、集荷(?)が来ていました。
そば前も、2杯…、お腹がはち切れそうになるほど満足な夕飯でした。
が、ホテルについて…、頂いていた優待券を使って生ビールを。
飲んで食べて…体重が、気になり始めました。
未だ未だ・・・明日からも、そば喰い・続けます。

夢とそばを楽しむ会

Meeting to enjoy dreams & soba

そばで日本を健康に!&日本を真の先進国に!と楽しい夢を見る会です。
会長さんや会計さん…お偉いさんは存在しません。いるのはそばの里深萱ふ~どのオヤジ・そばDa迷人が務める“用務員”さんだけ。
とにかく楽しい夢を描きましょう。