そばDa迷人は・・・ここ坂祝町深萱の里でそば屋のオヤジになる２年前に、周辺の耕作放棄地を、農業委員会の承認を得て借り、ソバの栽培を始めました。
４.５反（４,４５５㎡）以上の借入れ契約をして、先ず正式な農業主となった訳です。
それが・・・「ここも使って」の依頼が続き、お役に立てるならと気易く引き受けましたが、そば屋のオヤジ１人では限界となってしまいました。
直ぐに今の約１町５反（１４,８５０㎡）、流石にこれ以上（否、これも限界越え？）は夏場の草刈りが追いつきません。
それにもう直ぐ７３歳、体力も・・・。
また、当初はソバばかりで無く、ネギや大根他全ての素材を自身で・・・なんて夢を描いていましたが、草刈りだけでも手が足りず・・・無念・オレはそば屋のオヤジになるんだ！と諦めました。
が、やっぱり楽しくやりたい・・・の気持ちは消えず、店の周辺の畑だけでもソバの花を見て貰おうと、収穫しない花を楽しむだけのソバの種を播き続けています。

種蒔きも・・・施肥機を代用・十分です。

今年は・・・昨年より桜の開花が遅れましたが、一気に温かく、否・今日（４月１２日）は車の外気温計は３０℃を示しています。

異例尽くしのこの時期の３０℃越え

昨年の花用ソバの種蒔きは、４月１８日でしたが、よ～し早めよう！と種蒔きの決行です。

ソバは、水と寒さが大嫌いです。
水捌けが悪く、雨が続いて若葉の内に冠水すると腐るように枯れて行きますが、寒さも同様で、霜が降りると溶けるように枯れて行きます。

奥は浸水無しの部分（青々と）
手前が・・・浸水直後から・腐りました。

今年は・・・台風の１号・２号もあるようだし、もう降霜は無いだろう？と踏みました。
昨年は１９日でしたので、１週間程早くなりました。
種を蒔いてからの春の発芽はやや遅くて１０日程かかるので、２２日頃には発芽でしょうか？。
昨年の満開は６月２日だったので、今年は５月末から満開かも？。
そして・・・春・夏のソバの花は、秋とは違って咲き続けてくれます。
只・・・秋ソバの種蒔き準備のため、７月後半には刈込み、鋤き込んで緑肥とします。
有り難いことに、地区内に養蜂農家さんが巣箱を置いて下さいました。
ミツバチの羽音のコンサート？もお楽しみ頂けます（但し午前中中心）。

時には「日本ミツバチ」も

「お金を掛けて種を蒔いて、何故収穫しないの？」と、よく聞かれます。
ソバ栽培の専業農家だったら、やっぱり収穫したことでしょう。
そばDa迷人は、そば好きを一人でも多く作りたいと願うそば屋のオヤジです。
加えて４０歳になるまで「そばが大っ嫌い！」だったそば屋のオヤジです。
そばが嫌いだった理由は、それまでに食べていたそばが不味かったからです。
だから、「美味しくなくては始まらない」の想いで、石臼自家製粉だけにとどまらず栽培までやってみようと始めました。
残念ながら、春ソバ・夏ソバの味には・・・合格点を出せませんでした。
余談ですが、秋ソバの種を春・夏に蒔くと、「鼻くそ」と言って、受粉が上手く行かず結実しない実？ばかりとなります。
つまり、この季節に収量を期待するなら、夏ソバの種類を蒔かないと収量が期待出来ません。
又、この時期に夏ソバを蒔いて、盆過ぎに秋ソバの種を蒔くと・・・交配してしまいます。
美味しい原材料が期待出来なくなってしまうのです。
こんな事から、収穫の期待が出来無い秋ソバの花を咲かせ、万一出来ていた実が落下して発芽しても、被害を最小限に抑えたいと考えての事です。

４０歳までそばが大っ嫌いだったそば屋のオヤジの「そばの味を美味しく変えたい」の願いは壮大です。
春ソバ・美味しい！と言って、間違いではありません。
そばDa迷人が行う自分好みのそばの味作りで妥協出来無いと言うだけのものです。
石臼製粉の方法も、更に美味しくが基本なので、今流通する良い粉！と言われる物と真逆に挽き方を敢えて行っています。

これが「真そば流」・美味しくなる蕎麦粉

それでも・・・これだけで味が愕然と違う！とはなりません。
１つ、２つ・・・１０個と改善・工夫を重ねただけでは、「このそば違うね」とはなりません。
そばDa迷人の「真そば流」そば作りも、未だ完成形ではありませんが、花を見るだけのソバの種蒔きにも最高の素材を使っていることからスタートして、何十個もの独自技法を編み出してきた結果のそばの味を楽しんで頂けたら幸せです。
そして・・・この先、どれだけそば屋のオヤジでいられるか分かりませんが、「真そば流で日本を健康に、今再び・そばの味革命！」の夢を温め続けたいと思っています。

夢を大きく・大きく・・・書きました。

もう暫く顔晴りま～す。
そばDa迷人拝