新型コロナウイルス感染防止対策で・・・15席あったものを9席に減らし、相席も無くして営業再開をしています。
嬉しいですね・・・有り難いですね・・・飲食関係は前年対比激減!と言われる中にあって、対策の臨時休業開けの3ヶ月間、忙しい毎日を過ごさせていただいています。
アルコール消毒に検温・・・9つの窓とドアを開けて・・・
そんな中での出来事です。
40代のご夫婦(?)と思われるお客様が、お会計時に女将のチャーボーと話を。
「初めて来ました」
「分り難い所までありがとうございます」
「いやぁ~来てよかった。噂には聞いていたけど、それ以上だ」
「ありがとうございます。こんな場所だから美味しいものを出さないと来て貰え無いからとやっています」
「いやぁ~この味なら何処でも来る。噂以上の味だった」
そして・・・東京が少し落ち着きを見せ(?)go to travelの対象に!と発表された秋(9月)の4連休が終わった翌々日のことでした。
60代くらいのご夫婦です。
盛りもり膳(挽きぐるみ盛りそばと粗挽き盛りそばと蕎麦の実茶漬け)とにしんそばのオーダーでした。
帰り際のカウンターでチャーボーと。
「美味しかった・・・。昔、母が打ってくれた10割そばが、ゴリゴリで不味くて食べられなかった。母はそれからも時々そばを打ってくれたが、私だけはうどんを食べていた。以来、何処でそばを食べても美味しいと思ったことは無かったけれど、今日のそば・これは味が違った。噂には聞いていたけど、来て良かった。そばが初めて美味しいと思った」と。
そばDa迷人の場合も、白黒テレビの普及・NHKの「行く年来る年」の影響で・・・、母は、そばを打った訳ではありませんが、毎年・年越しそばを作ってくれる様になりました。
不味くて・不味くて・・・40歳になるまで、そばが大っ嫌いでした。
そんな男が、そば屋のオヤジです。
一人でも多くのそば好きを作ることを目標に、日一日と自分好みのそばの味作りを目指しています。
趣味のそば打ちを開始してからだと30年余、そば屋のオヤジになっては20年を迎え、やっと・・・「これが、本物のそばの味です」と自信を持って言える様になってきました。
ジャーネ法則の人生時間を今流(平均寿命80歳)に直して計算してみても、そばDa迷人は午後9時30分。
残り2時間30分です。
上・真そば流の蕎麦粉 下・江戸そば流で最上の蕎麦粉と言われる蕎麦粉・・・どちらが美味しいそばになる???
「噂以上」と感じてもらえた・素材の持ち味を最大限引き出す“真そば”の味作り、何処まで出来るか分かりませんが、嬉しい出来事をエネルギーに顔晴りま~す。