今ふたたび、そばの味革命コラム

Column

顔晴りま〜す・幸せづくり

22年目の記憶に残る日(ある日曜日の出来事2つ)

ゴールデンウィークが終わった翌週の日曜日の事でした。
終日雨で、ところにより激しい雷雨との予報もあってか?・閑散でした。

終了時間に近い頃に、初めて来た・・・と言われるお客様でした。
「このおから、めっちゃ美味しい。これ食べただけ、ここに来た価値あった」と。
いつもは厨房缶詰のチャーボーが、閑散で客室に出ていたため、これを伝えてくれましたが、喜んで良いのか・・・?・戸惑う・手打ちそば屋のオヤジでした。


そば屋ですから・・・蕎麦の実を入れたおから

それもその筈、このおからで・・・豆腐屋や惣菜屋では無いのに「健康作り・おからの味革命!」を密かに願っているのです。
おからも・・・健康機能食品ですもんね。
但し・・・今の流通しているおからの作り方では、美味しく無い!が、そばDa迷人のイメージです。
今回のお客様と同様にと言うか、他にも、そばの里深萱ふ~どのおからを食べて、何かを感じていただいたからでしょうか?おからを「買って帰りたい」という方が沢山あるそば屋なんです。
そもそも、そば屋になのに何でおから?・不思議ですよね。
遡ること四半世紀近く前になりますが、そば屋オープンの参考に・・・と京都の友人(四方さん)のそば屋さん(その後北海道に移転「広尾郡大樹町・風土」)に出掛けました。
ここの大将は、そば打ちだけでは無く料理の腕もある人で、京都らしく、席に着くと、先ず「おばんざい」が運ばれて来ます。
そばの里深萱ふ~どの開店準備中は、パートさんを予定しないで二人でのんびりとやって行こうね・・・と話しており、待って貰った時の対策を考えていました。
この「おばんざい」を見て、「オッこれだ!」と直感です。
これがあれば退屈しないで待って貰える!?、それこそ、来て良かった!です。
がしかし、ボクには料理の経験がありません。
これをヒントに・・・一工夫!と考えました。
否、チャーボーが、変わって考えてくれました。
「おばんざいじゃなくて、いつも同じ物でも良いよね」と。
「勿論、それに、そば屋だから出す物全て蕎麦尽くしでやりたいね」。
「やってみる・・・」と。
「何これ!?、おからの味がするけど美味い!」と、おから嫌いだったボクです。
「味は工夫したよ。退屈しないで待って貰う為のサービス品でしょ。経費も出来るだけ詰めたいしね」とチャーボーです。
これで行こうと決めて、当初は、高校時代の友人の店(豆腐屋)から、国産大豆とにがりで作った豆腐のおからを買っていました。
残念な事に、彼の店は、閉店しました(代々続いた老舗が・・・厳しいですね)。
余談ですが、おからと一緒に皿に盛ったものは、蕎麦粉100%のあられです。
このそばあられは、そば打ちの際に出る切れ端を・・・一般的な手打ちそば屋さんは、次のそばを打つ時に混ぜると聞いていましたが、そばDa迷人は、それでは味が落ちる!と廃棄していましたが、これの有効活用です。
と言っても・・・腕が上がった?今は、この切れ端の出が少なくなり、わざわざ?これに充てるよう作っています。
閑話休題
終戦後間もなく生まれたボク等・団塊の世代は、おからは、イヤと言うほど食べて育ちました。
富山で開業医をしている高校時代の同級生がそばを食べに来てくれた時の事です。
「これイランわ。おからは食べたくない」と。
そして、次に食べに来てくれた時です。
「オイオイ、知らずにおからを食べちゃった。何ちゅう味や。美味しかった。生まれて初めてや・おからが美味いと思ったの。お代わり呉れんか」と。
前出で書きましたが「おからを買って帰りたい」と言われる申し出が度々・度・あります。
許可の問題(食べた人が買って帰りたいとの申し出でた販売は対象外)もありますが、待ち時間のストレスを減らすために、オーダーの無い子供さん等にも出す等サービス品ですし、保存料等無添加なので持ち帰り方法が気になり、全く販売する気はありません。
そこでと言うか、このおからを食べて、他と違う!・美味しい!と感じた人の中から、協力者と言うか、産業廃棄物的な存在となっているおからの活用(健康食材=低カロリー&高タンパク)を考えたいという人が現れたら、一緒に、健康作りのおからの味革命!の夢を具現化して行きたいと思っています。
食べ物は、食べた人の口で「美味しい」が基本で、商品化は「又食べたい」が条件だと考えています。
京都の「おばんざい」をヒントに考えた一皿(木の葉の手作り・オーダーメイド陶器)・蕎麦の実入りおからと蕎麦粉100%あられを、是非、楽しんで欲しいと思っています。

はてさてこの日曜日は母の日でした。
今年初めて知りましたが、母の日は、世界各国であるようですが、5月の第2日曜日が母の日となっているのはアメリカとオーストラリアだそうです。
嬉しいですね・・・朝の準備中に「今日は母の日(日本もオーストラリアも)。お母さん、いつもありがとう。そして、お父さん、いつもありがとう&来週末の誕生日おめでとう。「両親の日」にちっちゃなプレゼントです。(午前中に届くはず。)休憩時間に楽しい人生のお祝いを!」と、オーストラリアに住む娘からラインです。
ボクは・・・愛する妻が喜んでいる姿を見ている時が最高に幸せです。
チャーボーにもメッセージが来ているようで、この日の準備中(そば打ち)、携帯を手に、娘からのラインが届く度・何度も「あこちゃんからライン。何か送ってくれたみたい。マーチンの誕生日もお目出とうって書いたるよ。・・・」と、楽しそうにそば打ち部屋に来ました。
暫くして、いつものクロネコさんが「冷凍品です」と届けてくれると「えっ、何で?お花って書いてあるのに冷凍なの?」。
困っているクロネコさんを見て、パートさんが「このメーカーは北海道のお菓子屋さんですよ」と。
成る程成る程、冷凍保存されたケーキと共に、カーネーションのブリザードフラワーが同梱されていた訳です。


オーストラリア在住の我が子・あこちゃんから届いた母の日のプレゼント

「お母さん、お父さん、私に最高の人生をくれて、ありがとう。2人もずっと仲良く楽しく幸せにね。愛を込めて」とのメッセージが添えられていました。
ボクは・・・母にこんな事、出来無かったなぁ。
チャーボーの遺伝子を確実に受け継いだ娘の父親である事・・・最高に幸せです。
この日の後片付けを終えて・・・ボクが・コーヒーを淹れて、チーズケーキのお裾分けを頂きました(幸せです)。
そして、家に帰ると・・・先に部屋に入ったチャーボーの大声が・「わっ・何かある!」と。


夜・家に帰って・・・ここにも母の日のプレゼントが

大声には驚きましたが、事件ではなさそう?と感じたので、そのまま・・・買い物の荷物を車まで取りに戻って部屋に入ると、ここには息子の奥さん(と孫)から、カーネーションのブリザードフラワーが届いていました。

雨降りで、お客様の少ない日でしたが愛する妻・チャーボーにとって嬉しい日、ボクにも最高の日で、記憶に残る日となりました.
そばDa迷人(そばだめいと)

夢とそばを楽しむ会

Meeting to enjoy dreams & soba

そばで日本を健康に!&日本を真の先進国に!と楽しい夢を見る会です。
会長さんや会計さん…お偉いさんは存在しません。いるのはそばの里深萱ふ~どのオヤジ・そばDa迷人が務める“用務員”さんだけ。
とにかく楽しい夢を描きましょう。