やった・・・違いを・感じてもらえた!。
お客様が「そばの概念が変わりました」と。
この言葉の意味、「真そば流で、日本を健康に、今再び・そばの味革命!の夢を育むそばDa迷人のそばの味を感じてもらえた」と勝手な解釈をして感動・喜んでいます。
年末の・・・公務員にボーナスの支給があった12月の出来事です。
我が店は、観光地や商店街でもない畑の真ん中を選んで建てたので、ボーナスが出た後は・・・残念ながら、例年・暇となります。
駐車場前の芝生広場で~す。
こんな日に、一番早くに来てくださったお客様でした。
客室から戻ったパートさんが、「一番席のご予約のお客様がね、『本当に美味しかった。そばの概念が変わりました』と言われました。だから私は、『大将が一番こだわっているところを感じて貰ってありがとうございます。喜びますので伝えて置きます』と言ってきました」と。
この方のオーダーは「もり盛り膳」。
もり盛り膳
栽培・石臼製粉・手打ちに・・・と江戸流とは真逆の改善を幾つも!
「もり盛り膳(あれこれ膳の1つ)」は、そばが3つ出てくるもので、最初は、挽きぐるみ盛りそば(外皮の付いたままの蕎麦の実=玄蕎麦・を直接石臼に投入し、細かい網目・80メッシュの篩で振るって得た粉で仕上げた10割そば)です。
2つ目のそばは、好みでチョイスするものですが、この方は粗挽き盛りそば(蕎麦の外皮を剥いた蕎麦の実を8割と、外皮のままの玄蕎麦を2割の割合で混合し、粗い・20メッシュの篩で振るった蕎麦粉を使って仕上げた盛りそばです。
3つ目は、外皮を剥いた蕎麦の実を焚いて、これだけで仕上げた「蕎麦の実茶漬け」です。
「概念が変わった」と言って下さったこの方は、このセットを召し上がって下さいました。
そして・・・蕎麦の実茶漬けを出し終わると「蕎麦掻き」の追加オーダーがありました。
盛りそばの食べ比べに、蕎麦掻きも。
そばが好きなんだろうなぁ~、そば通さん?、そんな人のそばに対する概念が変わったは、嬉しくなりました。
だって・だって・・・そば通ぶっている人(真のそば通では無い人)は、好みのそば屋 (有名店が多い)以外のそばの味を認めようとしてくれません。
有名店での修行経験もない地方のそば屋は、食べ歩く店の数にカウントされるだけ・・・が定めでしょう。
でも・でも・・・僻みではなく、いつかきっと・・・分かってくれるそば通・真のそば通さんがあるはずと期待しています(自戒)。
それもその筈、「新そば」は誰もが知る単語ですが、そばDa迷人が取組む「真そば」は、未だ未だ認知の欠片もありません。
「概念が変わった」と言う感嘆の応援歌、日本中のそばの味を、革命的に美味しく変えた「江戸そば流」を更に美味しくしたい!と夢を育む「真そば流」の味、そば通さんにも、その変化を感じてもらえたかも?と喜んでいます。
この日は暇だったので、いつもは厨房に缶詰となる女将のチャーボーが客室に。
戻って来て、「概念が変わったと言われたお客様がね『本当に美味しくて至福のひとときを頂きました』って言われたよ。良かったね・マーチン、マーチンのそばの味が分かって下さる方があって・・・」と。
さてさて「そば通」、そばに限っては、そば派とかそば党と言わず、「通」と言う字を用います。
この響きがいいのか、そば好き(そばDa迷人は「通」ではなく「好き」人を自認しています)な人の多くが「そば通」を自認し、食べ歩きをしています。
そして・・・《止めましょう》そば通談義は限がなく・・・、所謂「そば通」は、真の「そば通」ではありません。
真のそば通は、有名店のそばを自慢げに褒める事や、食べ歩いたそば屋の数を誇る人ではなく、自分の好みのそばを確立している人をさします。
つまり・・・真のそば通さんは、食べ歩きの「つう」ではなく「通(かよう)」人であり、自分の好きなそばの味を確立するまでそば屋に行き(通い)、色んなそばの味を知り、好みのそばを作ってゆく(決める)人なんです。
本日のお客様に、真そば流が、「そばの概念を変える」=「そばの味の新発見」と映っていたら最高に幸せです。
そばDa迷人は、そば屋のオヤジになる2年前に、耕作放棄地を借りてソバ栽培を開始しました。
近くに、養蜂家の方が出来、ミツバチも沢山やってきます。
この時は、趣味のそば打ちがプロになってしまうので、ソバ栽培を新しい趣味に・・・程度の思いでした。
その後、「温暖肥沃な地では美味しいソバは収穫できない?!」に発奮しました。
常識を覆した工夫をすると、そばの里深萱ふ~どのそばの味になくてはならない実が収穫が出来るようになりました。
更に良い実を・・・と考え続けると、最高の原材料を見分ける目を養うことが出来る様になりました。
石臼製粉も、同じ様に、真逆の改善を加えると、そばの味が飛躍的に変わってきました。
口でこれらの味(そば打ちも、江戸流にいくつものタブーと言われる真逆の改善を加えている)を感じてもらえた・・・と喜んでいます。
真そば流そば打ち・一コマ
バン・バン・バーンと打ち込みます。
そば屋のオヤジになって21年目を迎えました。
とりあえずの目標(いつまで?)である・日本の男の平均健康寿命となりました。
このままの健康が・・・いつまで与えられているか?。
「そば好きを一人でも多く作ってゆくこと(真そば流で、日本を健康に、今再び・そばの味革命!)」と言う大きな・大きな夢に向かって、もう少し楽しませていただきます。
顔晴りま~す。