今ふたたび、そばの味革命コラム

Column

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日本を真の先進国に・小さなそば屋の実践です

又一つ、自慢話?、否ぁこれは、日本を真の先進国に!との提言と願いを込めて、そばの里深萱ふ~どのそばDa迷人が実践した出来事です。

それは・・・そばDa迷人の「真そば」作りの一環・収穫用ソバの種蒔き準備時の事でした。
一昨年迄、ソバの刈取りと一次調整をお願いしていた方が「介護していた家内を亡くしたので種蒔き(ソバ)を手伝わせて・・・」と来てくださいました。
グッドタイミング、観測史上初の6月に梅雨明けでしたが、その後の長雨で畑に入ることが出来ず、今年は一手間増えて施肥の前に草刈りをしないとトラクターが入りません。
大助かりです。

花用ソバの畑・沢山の雨を得て伸びた草・分かりますか?。
今年は・・・予定より早くに刈込み・鋤き込みました。

さてさて、自慢の件ですが、手伝ってくださる方のお歳です。
80歳。
サラリーマンだったら、当然の事ながら悠々自適な年金暮らしですが、彼は「ワシ等は身体が動く内は働かな食ってケン」と。
これは凄い事ですし、この考えがあるからこそ80歳になってもあんなに元気なんだと思いました。

日本の現状は!?。
伸びては来ましたが65歳頃で定年、サラリーマンはバッサリです。
草刈りをしてくださっている地元の方は、2回目の定年のタイミングでお願いしました。
「身体を動かしていないと老けちゃうよ。好きな日で良いから月に20時間だけ草刈りをやって」とお願いしました。
「小遣い出来るし散歩より良いわぁ~」と、この夏も早朝の2時間位ずつやってくださっています。
今回は、ソバの種蒔き時だけの単発仕事ですが、80歳と言う高齢でも「時間が出来たから・・・」と、更に自分の意思で働きたいと言って貰っていることに喜びを覚えました。
ここは、資金繰りをして、何が何でも期待に応えなくては・・・実はソバ栽培は完全な赤字なんです。
「期待に応える」それは、小さな小さなそば屋だけど、先進国の証・年齢差別をしないを実践しているんだ!との自己満足からです。

この施肥機で肥料を播き、ソバも蒔きます。
今年の蒔き手は、そばDa迷人ではなく、80歳の友人です。

もう10年以上前の事ですが、オーストラリアに住む娘の家に行った時に彼(娘の夫)のお父さんと食事を共にしました。
日本では定年退職と言うのがあって、60~65歳で年金生活者となる・・・と言うと、彼(娘の夫の父親)は、「定年って?」と。
「大抵の会社や公務員は65歳で退職ですね」と答えると、「法律で決まっているのか?。日本は、そんな年齢差別を認めている国か!」と激怒されました。
カルチャーショックと伴に、この時は、流石に先進国!と感じました。
それから月が流れ、彼は、自由意思で退職し、広大な土地を買い求め、電気(自家発電)・給排水(雨水利用と下水)等々全ての設備を自分で工夫した家を建てて、パートナーと共に素晴らしい年金生活を楽しんでいるそうです。

娘の家も・・・元牧場地の分譲地。
そこからの眺め・幻想的な夕刻です。

今、そばDa迷人がベッドに持ち込んで読んでいる本「80歳の壁(幻冬舎新書・和田秀樹著)」のP.119に「多くの先進国には年齢差別禁止法なるものがあります。1967年にアメリカが先陣を切り、続いてカナダ、オーストラリア、EU(欧州連合)各国、2002年にはお隣の韓国でも始まりました。しかし日本には未だありません」と記されています。

著者の和田秀樹さんは、東大出のお医者さん。
学びの多い良書です。

そばの里深萱ふ~どは、オープン当初からパートさんの募集時に定年を設けていません。
否「定年はチャーボーの歳を越えたときね」と(毎年1つの歳を重ねますので、定年は無いのと同じ意味で)言っていました。
終戦後70余年で、日本の進化・発展は目を見張るものがあり、先進国の仲間入りを果たしましたが・・・定年退職が年齢差別であると気づいている人はどれだけあるでしょう。
加えて・・・70歳を迎えた時、運転免許証の書き換えが有り、「高齢者講習」が義務化されていました。
悪法も法なり!と思いながら受講しました。
更に近年、年配者のアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が報道され、これに対処したのでしょうね高齢者の運転免許証の返納が推奨されるようになってきました。
これって・・・確実に年齢差別ですよね。
前出の和田秀樹さんはP.119で「そもそも75歳以上の高齢ドライバーに認知機能検査を義務づけていること自体が憲法違反だ・・・」と記しておられます。
交通事故で一番多いのは20代・30代の事故です。
まさか、20・30代で認知はないでしょうが、先進国の自覚があるなら、全ての人が同じ条件下に有るべきではないでしょうか。
国が真の先進国になるには、これこそ経済最優先ではなく、全ての差別に気ずき・改めなければならないと考えています。
娘の家で覚えたカルチャーッショックが無かったら、今年のソバの種蒔きが80歳の方の一時雇用で・・・は無かったでしょう。
こんな小さなそば屋でさえ、年齢差別の無い先進企業(国民の義務)を意識しています。
未来の高齢者(今の若者)のために、日本が真の先進国になってゆく事を切望しています。

真そば流のソバ栽培・ソバの種は、石抜き時に石と同じ
比重で後ろに排出される最高の実を厳選して使用します。

主張の強い自慢話にお付き合い、ありがとうございます。
日本が最高の国と考えている・そばDa迷人

夢とそばを楽しむ会

Meeting to enjoy dreams & soba

そばで日本を健康に!&日本を真の先進国に!と楽しい夢を見る会です。
会長さんや会計さん…お偉いさんは存在しません。いるのはそばの里深萱ふ~どのオヤジ・そばDa迷人が務める“用務員”さんだけ。
とにかく楽しい夢を描きましょう。