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花見用のソバの種・蒔・き・ま・し・た。お楽しみ下さい。

ソバ栽培・・・栽培振興を図る助成金制度が後押しし・・・全国的に春ソバ栽培が増えています。
霜の降りなくなった4月に種を蒔き、早いところでは7月に刈取り、いち早く(8月)新蕎麦を味わおう・・・と言うものです。

この季節に、秋ソバを種として播くと、結実の割合が悪く、いわゆる「鼻くそ(受粉が上手く行かずに枯れた花の事で、昔々の救荒さく作物と言われた時には、これを食べていたようです)」ばかりとなります。
この為、秋ソバの産地で有りながら、東北や北海道で栽培されている「夏ソバ」を種として春ソバ栽培を行う農家が激増しています。
ソバは・・・自分の花の花粉では受粉出来ない(他家受粉)為、非常に交配しやすい作物で、春ソバ収穫の直後に秋ソバの種をまくことになるので、交配が懸念されています。

(写真は・・・秋ソバの満開風景です)

そばDa迷人は・・・やっぱり秋ソバの方が美味しい・・・と感じているので、春ソバの栽培は行いません。
でも、花は咲く(この時期の方が長い間咲き続ける)ので、花を見て楽しんで貰いたい・・・と、店周辺の畑だけですが種を蒔いています。
いち早く成長するソバは、畑の草押さえになりますが・・・実は、春から夏にかけてのソバは、ドンドンドンドンと背丈(雨風で倒れても次の枝を出して頭を持ち上げる・先端を持って引っ張ると2m近くなるものもある)を伸ばします。
実は・・・これを、次の種蒔き用に刈り込むこと、こ・れ・は、大変な労力です。
そばの里深萱ふ~ど農園(?)では、草刈専用のトラクターを用意したので、収穫しない花見用のソバを楽しんで貰うことが出来ます(又、鋤き込んで緑肥とします)。
蕎麦の実を仕入れて・・・の手打ちそば屋だったら、こんな苦労は必要ありませんが、そば好きを一人でも多く作って行きたい!そんな思いで・・・コロナ禍の今年も23回目の花見用ソバの種蒔きを行いました。

花見用ソバの種蒔き(本日・4月19日)完了・・・施肥機を使って・バラ蒔きです。

春のソバは、秋のソバより、ゆっくりめの発芽(秋は4日もあれば始まりますが春は倍の8日くらい)なので・・・5月の中旬頃から花が見られるでしょう。
是非、お楽しみ下さい。
(満開が始まりましたら、又お知らせします)

この写真は昨年の風景です。
このミツバチは「西洋ミツバチ」です。

近くで、ミツバチの巣を沢山置いて下さっている(養蜂業者さんが出来ました)ので、ミツバチの羽音のハーモニーも楽しめるでしょう。
そばの里深萱ふ~どの日本ミツバチは・・・残念なことになりましたが、これも、近くの方待受け箱に入った・・・と言う喜びを聞きましたので、こちらも楽しめると思います。
日本ミツバチと西洋ミツバチ(養蜂用)の違いを監察していただくのも面白いですよ。
前出しの「他家受粉」は、雌しべが長くて雄しべが短い花(長柱花)と雌しべが短くて雄しべが長い花(短柱花)が、交互に受粉しないと結実出来ないのです。
この花の違いも、是非、自分の目で確かめてみて下さい。
時々ですが、「押し花にしたいという方」、「鉢植えをしたいという方」、絵を描きたいという方」等々は「欲しい・・・」と抜いて行かれます。
収穫しないソバなので、お応えしています。
(切り花は・・・水あげが上手く行かない場合場多いですね)
蕎麦は、そばの味だけではなく、色々・・・楽しませてくれます。
もう一つ・・・・あの可憐な花の蜜の臭いは・・・?(ここでは内緒にしておきますね)。

そばDa迷人拝